「夜の人々」エドワード・アンダースン著 矢口誠訳

公開日: 更新日:

「夜の人々」エドワード・アンダースン著 矢口誠訳

 オクラホマの刑務所で服役中だった27歳のボウイは、所内で知り合ったTダブとアメリカ先住民のチカモウと脱獄。最初に身を寄せたチカモウの親戚宅でボウイは、その家の娘キーチーと知り合う。

 やがてボウイは、銀行強盗の常習犯のTダブとチカモウとともに銀行を次々と襲っていく。ボウイは彼らに仲間意識を感じながらも、彼らのようにはならないと心に決め、5000ドルを手にしたら足を洗うつもりだった。大きな銀行強盗が成功して大金を手にした3人だが、移動中に交通事故を起こし、チカモウが警官を射殺してしまう。

 1937年に発表された本作は、あのレイモンド・チャンドラーが「これまで書かれた犯罪小説のなかで最高の一作」と激賞したアメリカ文学の知られざる傑作。

(新潮社 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償