「犯罪者」ジム・トンプスン著、黒原敏行訳

公開日: 更新日:

 ボブは、学校をサボってゴルフ場にバイトに行こうとした。足がすべって川に落ち、靴が濡れたので乾かしていると、幼なじみのジョージーがやってきて、知らない男の車に乗ってひどいことをされた話をした。そして両親の寝室から盗んできたアレをボブに見せて、2人で洞窟に入った。

 後日、新聞に14歳の少女の強姦殺人事件の記事が載った。たった8行の記事だったが、新聞社を牛耳る大尉は主筆に、見開きページにイラスト付きの記事にすべきだと指示した。特集記事を任されたウィリスは、容疑者の少年をこん棒代わりにしてライバル紙をぶん殴ってやりたいと考えた。

 15歳の少年を巻き込んだスキャンダラスな報道を描く犯罪小説。

(文遊社 2500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 4

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  5. 5

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  1. 6

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  2. 7

    「続・続・続」待望の声続々!小泉今日子&中井貴一「最後から二番目の恋」長寿ドラマ化の可能性

  3. 8

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  4. 9

    旧ジャニーズ「STARTO社」福田淳社長6月退任劇の内幕と藤島ジュリー景子氏復権で「お役御免」情報

  5. 10

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇