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増田晶文作家

1960年、大阪生まれ。同志社大学法学部卒。「果てなき渇望」(文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞)でデビュー。著書に「稀代の本屋 蔦屋重三郎」「絵師の魂 渓斎英泉」「楠木正成 河内熱風録」「ジョーの夢」「エデュケーション」など多数。

(113)オレに役者絵を描かせる気か!

公開日: 更新日:
切り絵・小宮山逢邦

 女郎屋の畳は目に汚れが詰まっている。膳に載る酒器や皿は縁が欠けていた。

 蔦重はようやくいった。

「他でもない、次の仕事の相談をしたいのです」

 歌麿は女の乳を弄っていた手を抜き、身を乗り出す。

「難波屋おきた、高島おひさ、富本豊雛に負けねえ別嬪がめっか… 

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【連載】蔦屋重三郎外伝~戯家 本屋のべらぼう人生~

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