「活断層のリアル」尾池和夫著
「活断層のリアル」尾池和夫著
ある面で地層が断ち切られて、ずれているのが断層で、その中には過去に繰り返し大地震を引き起こした断層面が地表に現れたものがある。それが活断層で、将来再び大地震を引き起こす力を持っている。日本列島にはおよそ、2000もの陸の活断層があり、そのいくつかが集まって「活断層帯」として大地震を引き起こすという。活断層は地震という脅威をもたらす一方で、その破砕帯から名水が湧き出るなど、人間は恩恵も受けている。
本書は、地震学の権威が、「糸魚川-静岡構造線断層帯」をはじめ、各地の注目されている活断層帯の状況を解説。さらにこれまでの大地震の前に活断層帯で見られた前兆をはじめ、プレート境界や活断層帯と大地震との関係、活断層の見つけ方や地震の予報、備えまで解説した入門書。
(PHP研究所 1430円)


















