「土と水の探究者たち」瀬古一郎著

公開日: 更新日:

 1995年、阪神・淡路大震災が起きたとき、それまでの最大値だった震度7を超える被害が見られる地域があった。

 砂防、港湾などのプロジェクトに関わってきた中央開発㈱のメンバーは、区分地図を持って被害調査に向かう。彼らが作成した被害マップには超震度7の〈震災の帯〉が描き出されていた。当初、この帯の下に活断層があると考えられたが、活断層と〈震災の帯〉は微妙にずれている。その後の調査で、神戸―阪神地域の市街地の特異な地下構造が関与していることが明らかになった。

 超高層建築から巨大ダムまで建設する、建設総合コンサルタント会社の技術者たちの地道な活動と情熱を描く。(ダイヤモンド社1500円+税)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁