「『話が面白い人』は何をどう読んでいるのか」三宅香帆著

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「『話が面白い人』は何をどう読んでいるのか」三宅香帆著

 飲み会や初対面の雑談などの場で、面白い話ができないと悩む人は多いのでは。話が面白い人になるには、本や漫画やドラマや映画を「鑑賞」として取り入れることが必要だと、かつて同じ悩みを抱いていた著者はいう。

 その鑑賞の技術=「読んだもの見たものを、『ネタ』に変える技術」を伝授してくれるテキスト。

 大切なのは話が面白くなるような本の読み方=話のネタを仕込むつもりで本を読む姿勢だという。

 作品を鑑賞する際の基本技術を解説した上で、配信ドラマ「地面師たち」と映画「パラサイト」を見比べたり、本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」とその続編の「成瀬」シリーズと、「桐島、部活やめるってよ」などの読み比べなど、多くの作品を取り上げ、その技術の磨き方を伝授。 (新潮社 1078円)


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