カエルの缶チューハイCM中止で「ゆるキャラ」のお酒は大丈夫?

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「人種差別だ」との抗議から、再編集版に差し替えざるを得なかったANAのCM騒動がようやく収束したかと思ったら、今度はキリンの缶チューハイ「本搾り」のCMが放送中止になった。

〈大事なことはひっくりカエルこと。一度ひっくり返ればわかるよ、タ・カ・オ〉
〈一緒に想像しよう、ひっくり返る缶の中。果汁が躍ってるねえ〉

 タキシードを着たカエルのキャラクターが俳優の大沢たかおにずうずうしく話しかける内容。何度見てもフツーのお酒のCMだが、アルコール問題を扱う団体は、このカエルが未成年者の関心を引き飲酒に誘導しかねないとクレームをつけた。
〈未成年にアピールするキャラクターやタレントをお酒のキャラクターに起用してはいけない〉という、酒類業界の“自主規制”に抵触する可能性もあるという。

 キリンは続編のCM放送も中止。億単位のギャラや制作費をドブに捨てたらしいから気の毒だが、余波は思わぬところに広がっている。

「本搾り」のカエルがNGなら、地方活性化のための「ゆるキャラ」を使った日本酒や焼酎まで販売できなくなるのではと、懸念されているのだ。

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