カエルの缶チューハイCM中止で「ゆるキャラ」のお酒は大丈夫?

公開日: 更新日:

「人種差別だ」との抗議から、再編集版に差し替えざるを得なかったANAのCM騒動がようやく収束したかと思ったら、今度はキリンの缶チューハイ「本搾り」のCMが放送中止になった。

〈大事なことはひっくりカエルこと。一度ひっくり返ればわかるよ、タ・カ・オ〉
〈一緒に想像しよう、ひっくり返る缶の中。果汁が躍ってるねえ〉

 タキシードを着たカエルのキャラクターが俳優の大沢たかおにずうずうしく話しかける内容。何度見てもフツーのお酒のCMだが、アルコール問題を扱う団体は、このカエルが未成年者の関心を引き飲酒に誘導しかねないとクレームをつけた。
〈未成年にアピールするキャラクターやタレントをお酒のキャラクターに起用してはいけない〉という、酒類業界の“自主規制”に抵触する可能性もあるという。

 キリンは続編のCM放送も中止。億単位のギャラや制作費をドブに捨てたらしいから気の毒だが、余波は思わぬところに広がっている。

「本搾り」のカエルがNGなら、地方活性化のための「ゆるキャラ」を使った日本酒や焼酎まで販売できなくなるのではと、懸念されているのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解