ラッシュ/プライドと友情 ロン・ハワード監督

公開日: 更新日:

 熟年世代は忘れかけていた熱いハートを思い出し、当時を知らない若者はこんな時代があったのかと目を丸くする――。舞台は1976年のF1世界選手権。2人の天才ドライバー、ジェームス・ハントとニキ・ラウダの熾烈(しれつ)を極めたバトルとクラッシュを再現した本作への反応だ。ロン・ハワード監督(59)に聞いた。

――そもそもなぜ今、F1だったのですか?

「奔放でプレーボーイでもあるハントと、走るコンピューターと呼ばれたラウダという対照的なキャラクターの魅力、そのライバル関係が生み出すドラマ、サーキットの光景がとても映画向きで、絶対に面白くなると確信があったからです。私はF1に詳しかったわけではないのですが、調べるにつれ、宇宙開発にも匹敵し得るテクノロジーと鍛え上げた肉体、危険を承知で極限に挑む精神の融合した魅力にのめり込み、なぜ多くの人々が魅了されるのかを知った。当時のF1がどういうものだったか、リアルに描きたいと思ったんです」

――ファッションといい、70年代という時代にも興味を持たれたとか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」