ベルリン映画祭で大金星 主演の松たか子を「食った」黒木華

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 主演女優に負けない存在感を発揮し、ベルリンの審査員をして「群を抜いた演技力」と言わしめたが、芸歴は短く、まだまだフレッシュ。
 野田秀樹氏主宰の「NODA・MAP」(10年)で初舞台を踏み、その翌年、「東京オアシス」でスクリーンデビュー。黒木の地元・大阪放送局制作のNHK朝ドラ「純と愛」(12年)で夏菜演じるヒロインの同僚のいけずなホテルフロント係を演じ、顔が売れた。

「国内の映画祭でも『舟を編む』『シャニダールの花』『草原の椅子』の演技が評価され、新人賞を受賞した新進の実力派。『小さいおうち』は『たそがれ清兵衛』(02年)以降、ベルリンに8作品連続で出品している山田洋次監督作品を“初戴冠”に導いた。黒木は作品に恵まれたと同時に日本女性らしいしとやかさと、その裏に秘めたしたたかさを併せ持った女性を熱演。橋爪功や笹野高史といったベテラン俳優からなめるような性的なまなざしを向けられるシーンも印象的で、作品のいいスパイスになっていた。内に秘めた色っぽさを表現できる女優として一気に開眼しました」(映画ジャーナリストの大高宏雄氏)

 メデタイ話の裏では、「山田監督に同行して現地入りしたのが、受賞者本人の華チャンでよかった」(映画関係者)なんて声も聞こえてくる。ベルリンで栄光を手にしたいま、「はな」と誤読する人は少ないはず。“主演”の松たか子はちょっと複雑かもしれないが。

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