「明日ママ」の音楽版 児童虐待ソング歌う文月メイの思い

公開日: 更新日:

 関連団体から放送中止を求められるも“完走”した。児童養護施設を舞台とした「明日、ママがいない」(日本テレビ系)が12日、最終回を迎えた。が、社会問題に斬り込むシンガーソングライターの文月メイ(27)の“闘い”はまだ始まったばかりだ。

<ぼくのことが邪魔なの? あのゴミ袋と一緒に捨てるの?>

 昨秋のデビュー曲「ママ」は実母から児童虐待を受け、命を奪われた男児の心情を描いた。恨みつらみではない、唯一無二の母親へ“無償の愛”を語りかける内容だ。

「曲をつくったのは2012年。目黒で母親が男の子をポリ袋に入れて放置したという児童虐待のニュースが流れて…ほかにも児童虐待の事件が毎日のように報じられた。なぜ、このようなことが起こるのだろうと、疑問にかきたてられたんです」

 目黒区の殺人未遂事件が心に大きなささくれをつくった。夢うつつだった朝方、サビのメロディーとフレーズが突然舞い降り、急いで書きとめたという。

 発売当時、有線放送局が歌詞が過激すぎることを理由に「放送見送り」の判断をしたことでも話題となった。シングル発売に先がけ、YouTubeにミュージックビデオをアップしたのは1年前。再生回数は150万回を突破した。演歌のヒットチャート張りに息が長い。聞き手の琴線に触れるのだろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋