野際陽子の指定席脅かす? 中田喜子“嫁いびり”役で新境地

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「岡倉家の三女」も、いつの間にか還暦を迎えていた。CMではヒザをグルグル回して健康、長寿をアピールしている。孫の1人や2人ぐらい、いても不思議ではない年齢だ。

 それでも、おばあちゃんの役を演じるのは珍しい。テレビ東京系の連続ドラマ「三匹のおっさん」で、中田喜子(60)が新境地を見せた。

 かつての悪ガキ3人が結成した自警団のリーダー、キヨちゃん(北大路欣也)の妻役で、近所のトラブルを北大路に話せば物語が動き出す。ストーリー展開に欠かせないスイッチ役。毎日のように勃発する息子の嫁(西田尚美)とのバトルも見どころだった。

 14日に放送された最終回の2時間スペシャルは、視聴率12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。テレ東のゴールデンタイム番組の歴代1位を樹立し、続編もささやかれている。中田にとっても、当たり役となりそうだ。

 コラムニストの桧山珠美氏が言う。
「品の良さと意地の悪さを併せ持ったインテリおばあさん役は、需要があるのにハマる女優が少ない。これまでは野際陽子の独壇場でした。ただ、あまりに出番が多過ぎて、さすがに飽きられている。80歳に手が届く年齢になったこともあり、代わりが務まる役者を求めるムードは高まっていた。そこに中田が名乗りを上げた格好です。注目度の高いドラマで、“ポスト野際”のアピールに成功した。『渡る世間は鬼ばかり』が終わった今、本人も次のステップで勝負する覚悟なのでしょう」

「連想ゲーム」の紅組キャプテンは、はるか昔のことだ。

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