向井理と映画W主演…個性派・片桐はいり“もう一つの才能”

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 NHKの朝ドラ「あまちゃん」で、まめぶ汁を作っていた安部ちゃんといえば、この人。個性派女優として知られる、片桐はいり(51)だ。

 先週封切りになった映画「小野寺の弟、小野寺の姉」(新宿ピカデリーほかで公開中)では、引っ込み思案の弟役・向井理と“ダブル主演”。年の離れた生真面目な姉役を好演。月曜日に発表になった「ぴあ映画初日満足度ランキング」でも堂々1位を獲得した。

 その片桐が書いた映画エッセー「もぎりよ今夜も有難う」(幻冬舎文庫)がいい出来だ。キネマ旬報に連載されたものをまとめた単行本の文庫版(写真右下)。

 片桐自身は中学時代から映画好き。さらに、18歳のころから約7年間、銀座の映画館「銀座文化劇場」(現在の「シネスイッチ銀座」)で“もぎり”のアルバイトをしていたそうで、その思い出をつづっている。

 タイトルは映画「夜霧よ今夜も有難う」のパロディーだが、映画にまつわるエッセー一本一本のタイトルもすべて往年の名作をひとひねり! 加えて、目に浮かぶような丁寧な描写がグイグイ読者を引き寄せる。

 とくに同世代は共感できるはず。秋の夜長に目を通すにはピッタリかも。

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