打ち切り説のウラに権力闘争…「報ステ」古舘伊知郎の正念場

公開日: 更新日:

 寄らば大樹。政権寄りの番組を作るなら、古舘を降板させれば済む話だが、そこに局内の派閥争いが絡むから事態は複雑だ。

「テレ朝社内では早河会長派と、吉田(慎一)社長を中心とした反会長派の間で権力争いが続いている。朝日新聞から天下ってきた吉田社長に対し、プロパーの会長派はヒット番組が打ち出せずに視聴率争いで日テレの後塵を拝す現状に業を煮やしている。しかし、吉田社長は報道や制作の現場には介入しない主義で、古舘が『報ステ』で進める反原発路線を容認している。会長派が『報ステ』打ち切りを進めたくても進められない事情がある」(前出のテレ朝関係者)

 古舘は「報ステ」キャスター就任から10年を迎え、自身は12月で還暦の節目を迎える。

「数字だけ見るなら月曜から金曜の帯で平均15%以上の視聴率を叩き出す『報ステ』を終わらせるわけがない」(別のテレ朝関係者)という声ももっともだが、古舘自身、しがらみだらけの現状に嫌気が差しているのは間違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった