打ち切り説のウラに権力闘争…「報ステ」古舘伊知郎の正念場

公開日: 更新日:

 テレビ朝日系の看板報道番組「報道ステーション」の打ち切り説が根強く流れている。

 番組の“生みの親”でもある早河洋会長が「ついに来春で打ち切りを決断した」とまことしやかに報じた週刊誌もあるほど。火のないところに煙ではないが、打ち切り説を肉付けする要素は局内にゴロゴロしている。

 そもそもの原因は、古舘伊知郎(59)とテレビ朝日の間がこじれていることにある。今年4月、「報道ステーション」10周年パーティーで挨拶に立った古舘は、番組スタート当時を振り返って「早河社長(当時)から好きなようにやってくれ。何の制約もないからと言われて始めたんですが、いざスタートしてみると制約だらけ。今では原発の『げ』も言えない」と、公然と局のトップを批判。

 古舘がこれほどまでに怒りをあらわにするのは、政権寄りの報道を志向する局側の姿勢だという。

「福島第1原発事故以来、一貫して原発の危険性を訴え続けてきた古舘に対し、原発再稼働にかじを切りたい安倍政権は業を煮やしている。その安倍政権に近い早河会長にとって『報ステ』は目の上のたんこぶ。古舘本人は“もし圧力がかかって番組を切られても、それはそれで本望です”と首をかけてでもこれまでの姿勢を貫いています」(テレ朝関係者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異