好発進「アイムホーム」 木村拓哉の“キムタク封印”に識者評価

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【連載コラム 「TV見るべきものは!!」】

 結論から先に言えば、これはいわゆる“キムタク・ドラマ”ではない。脚本も演出も脇役も、ひたすらキムタクをカッコよく見せることに奉仕するのがキムタク・ドラマなら、今回は違う。ここにいるのは“キムタク”ではなく、一人の俳優としての木村拓哉だ。

 事故で過去5年の記憶を失った家路(木村)。なぜか妻(上戸彩)や息子の顔が白い仮面に見えてしまう。彼らへの愛情にも確信がもてない。その一方で、元妻(水野美紀)と娘に強い未練をもつ自分に戸惑っている。

 原作は石坂啓の名作漫画で、仮面が邪魔して家族の感情が読み取れないというアイデアが秀逸だ。その不気味さと怖さはドラマで倍化しており、見る側を家路に感情移入させる装置にもなっている。

 自分はもともと家庭や職場でどんな人間だったのか。なぜ結婚し、離婚し、新たな家族を持ったのか。知りたい。でも、知るのが怖い。そんな不安定な立場と複雑な心境に陥ったフツーの男を、木村拓哉がキムタクを封印して誠実に演じているのが、このドラマなのだ。

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