“元タレント”をネタに稼ぐTV局 だから視聴者はソッポ向く
10年ぶりといえば、20日「しくじり先生 俺みたいになるな!!&Qさま!! 人生お勉強だ合体SP」(テレビ朝日系)に元猿岩石の森脇和成(写真右)が出演。人気絶頂の時に芸能界を引退したのは、根気がなかったからと自己分析。引退後も何十回と職を変え、現在は輸入会社で営業マンをしているそうだが、最後に「サラリーマン辞めます」と爆弾宣言。おそらく、芸能界に戻るんだろうな。
森脇はその数日前「ヨソで言わんとい亭」(テレビ東京系)にも出演して似たような話をしていたので、当分は猿岩石時代の話、芸能界をやめた後の地獄話、元相方・有吉弘行の話などをネタにバラエティーを一回り、ひな壇の末席にでも潜り込めればというつもりか。別に見たくないのに。
さらに。22日「水曜歌謡祭」(フジテレビ系)に嶋大輔(写真下)が出演してヒット曲「男の勲章」を熱唱したが、2年前に政治家転身を宣言、芸能界を引退したはずでは!?
昔から芸人とこじきは三日やったらやめられないというが、やめたところで、戻ろうと思えば、簡単に戻れるのが今のテレビ局。話題性優先でほいほい使うからね。
もっとも、見せるほうはそれでいいかもしれないが、見せられる方はつらい。元タレントの話、そもそもそんなに興味ありませんから。そんなことだからテレビがソッポを向かれていることに、いいかげん気づかないとね!
(コラムニスト・桧山珠美)