いまだレギュラー12本 有吉弘行の人気はなぜ衰えない?

公開日: 更新日:

 「マイナビ2016」新CM発表会が17日に開かれ、有吉弘行(40)が神宮球場で始球式を行った。マウンドに上がる前は「僕は(広島)カープのファンなので、ここはビジターの球場になる。マウンドを少し荒らしちゃおうかなあ。しかも、ここ(神宮球場をホームとするヤクルト)はちょうどいい争いをするレベルの球団なんですよ」と笑っていたが、本番では小雨が降る中、ネクタイ姿にもかかわらずノーバウンド投球で江夏ばりの内角低めをズバッと決めた。

 有吉といえば、現在レギュラー12本(うち10本がMC)を抱える超売れっ子芸人。毒舌キャラに対するお茶の間の支持は今なお高く、ツイッターのフォロワー数は国内初の400万人を突破。年収は5億円を下らないともいわれる。テレビ局も“困ったときの有吉頼み”という構図は4月以降も変わらずである。

「再ブレークしたきっかけこそ毒舌でしたが、根底にあるのは人の良さ。悪口を言っても収録の前後に楽屋で謝るなど、フォローを欠かさない。そういう天狗にならない部分がスタッフや共演者に受け入れられて多くのCMやレギュラー番組を獲得してきました。まだまだ有吉の存在を脅かすライバルはいないだけに、しばらく『有吉帝国』は続くでしょう。が、視聴者ほど飽きっぽい存在もいない。毒舌一辺倒ではつらくなる時期がやがてくる。飽きられる前に、いっそのこと毒を抜いて“ホメ殺し芸人”に路線を変えてみるのも一考です」(芸能リポーターの川内天子氏)

 イベントでは「僕らは毎日が就活みたいなもの。ちょっとつまんないなあと思っても、仕事だからやるしかないと、笑ってやってますよ」と本音を漏らしていた有吉。スケジュール帳が真っ白だったころを忘れたかのような発言だが、そんな有吉を脅かす存在がいないのが今のテレビ界の現状だろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」