張り込んでも撮れず “近況不明50年”原節子さん「伝説」の裏側
山田洋次監督の「原節子さんは美しいままに永遠に生きている人です。半分は神様と思って手を合わせます」というコメントがすべてを物語っている。
伝説の名女優、原節子(本名・会田昌江)さんが9月5日に肺炎のため神奈川県内の病院で亡くなっていたことがわかった。享年95。小津安二郎監督の代表作「晩春」「東京物語」などでヒロインを演じたほか、日本映画史上に残る名作に数多く出演。しかし、女優として絶頂の42歳で突如引退し、表舞台から消え去ったため、「不滅の大スター」「永遠の処女」と呼ばれ続けた。
「引退の理由については諸説あり、撮影時の強烈なライトの影響で視力が低下したという説や、映画の撮影中に実兄が原さんの目の前で交通事故で亡くなるという悲劇に見舞われ大ショックを受けたためともいわれています」(映画ライター)
女優を引退後は映画界やマスコミ界とは一切の交流を断ち、鎌倉市内の古刹に隣接した自宅で甥一家と同居。本人の意向で葬儀は親族のみの密葬。亡くなった事実は公表していなかったという。