著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

加齢黄斑変性(2)視野の真ん中が波打って見えたら躊躇なく眼科へ

公開日: 更新日:

 目の奥、眼底部分にある黄斑が何らかの原因でダメージを受けて起こる病気、加齢黄斑変性には、萎縮型と滲出(しんしゅつ)型の2種類があります。

 まずはドライ型と呼ばれることもある、萎縮型について説明します。加齢が原因で黄斑部の組織がだんだんと萎縮し、中央の視力が徐々に下がっていきます。進行はゆるやかで、痛みなどはありません。

 加齢黄斑変性の萎縮型は完治が難しい病気です。萎縮型の患者が多いアメリカでは、加齢黄斑変性が中途失明原因の第1位となっています。

 そんな状況ですが、2023年、アメリカで2つの薬剤が認可されました。萎縮型の進行を遅らせる効果があり、注目が集まっています。ただし、日本では未承認。そのため日本では、萎縮型に対する治療法は現段階ではありません。

 しかし、加齢黄斑変性は進行の過程で萎縮型から滲出型に変わることがあります。滲出型ですと治療法があるので、定期的な検査が必要です。

 次に滲出型について。ウエット型と呼ばれることもあり、日本人の加齢黄斑変性の9割近くはこのタイプであるとの報告があります。進行が速い危険なタイプです。

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