(63)乾いた音と左手の冷たい感触

……最初に、右ストレートをぶち込んどくか。
渡部はこの緊迫感のなかで妙な高揚感さえ覚えてきた。よく見れば、やはりただの美しい青年だ。見ようによっては、どこにでもいるヤサ男にさえ見えてくる。よし……こっちのペースにするためにも、一丁かましておくか。
「あの」
…
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