「はなの舞」「さかなや道場」のチムニーが最終益78%減…再改革へ待ったなし!
居酒屋「はなの舞」「さかなや道場」を運営するチムニーの2026年3月期第1四半期の業績は売上高63.7億円と前年同期比で、1.3%減少した一方、営業利益は9200万円の65%減、最終益は6300万円の78%減と利益は大幅に減少した。出店・改装費用を計上したほか、人件費や光熱費の上昇が影響したという。
■1984年に設立
チムニーは1984年、ジャスコ(現イオン)が出資する居酒屋フランチャイズ企業として設立した。当時は洋風居酒屋が主体で、95年に寿司居酒屋として「はなの舞」の1号店を出店。以降、チムニーの経営権を持つ企業は頻繁に変わってきた。SC事業に集中したいジャスコは97年にチムニーを食肉加工業の米久に売却。米久は食品や酒の納入先としての効果を期待した。
その後、08年に東証2部上場を果たしたが、翌年に米ファンドのカーライル・グループと手を組んでMBO(経営陣による買収)を実施し、翌10年に上場廃止した。「当時、米久の筆頭株主である三菱商事は食肉事業の強化を進めており、海鮮が主体のチムニーが不要になったとみられる」(飲食業界関係者)。なお、米久は16年に伊藤ハムと合併。カーライル傘下でチムニーは経営改革を進めた。