総裁選前倒し訴え旧安倍派“実名OK”は3人のみ…5人衆も「石破おろし」腰砕けの情けなさ

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 あの勢いはどこへ消えたのか。自民党総裁選の前倒し実施の是非を巡り、朝日新聞が党所属国会議員に実施した調査が話題だ。実に約8割の225人が態度を明かさず、回答を寄せた70人のうち前倒しを「実施すべき」は40人。この中で実名掲載「可」は19人しかいないとは情けない。

 前倒しを求めた40人の現旧派閥の内訳は、麻生派と旧二階派がそれぞれ8人でトップ。次に旧茂木派7人、旧安倍派5人と続く。参院選に大敗し、石破首相の責任を追及すべく両院議員総会の開催を求める署名集めを主導したのは、旧茂木派と旧安倍派の中堅・若手だ。

「石破おろしの中核を担った彼らにしても、多くは事実上のリコールにあたる総裁選前倒しを表立って要求するのが、はばかられたのでしょう」(自民党関係者)

 調査結果からは「石破はやめなくていい」が過半数を占める世論に気兼ねする党内ムードがヒシヒシと伝わる。とりわけ、裏金事件の震源地である旧安倍派は慎重で、実名掲載に応じ前倒し実施を訴えたのは、高木啓衆院議員、山田宏参院議員、西田昌司参院議員の3人のみ。残る2人は実名NGだ。あれ? 幹部だった面々まで態度保留とは、「これいかに」だ。

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