著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学 家政学部准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【モッツァレラチーズ】筋肉作りなら朝、骨の健康なら夜に食べたい

公開日: 更新日:

 モッツァレラチーズは、イタリア南部カンパニア州を発祥とするフレッシュチーズで、その名は「mozzare=切る」に由来しています。湯の中で練った「カード」(発酵させたミルクを凝固させた塊)を手でちぎる独特の製法から名づけられたそうです。

 12~13世紀には修道院で「mozza」と呼ばれるチーズが巡礼者に振る舞われた記録もあり、長らく地元で消費されてきましたが、冷蔵技術の進歩によって世界中に広まりました。特に水牛乳から作られる「モッツァレラ・ディ・ブーファラ」はEUの原産地名称保護(PDO)を受けるほど高い評価を得ています。

 そんなモッツァレラチーズは、高タンパク質(100グラム中18~22グラム)かつ高カルシウム(約400ミリグラム)! 女子195人を対象とした2年間の臨床試験でも、チーズからカルシウムを摂取した群は、同量を錠剤で補った群よりも骨密度や皮質骨厚の増加が有意に大きいと報告されています。

 また、若年男性を対象とした試験では、モッツァレラを含むチーズ摂取後の筋タンパク合成は、牛乳と同等に高まることも報告されているんですよ。さらに、高齢者を対象とした研究では、リコッタチーズの補給によって筋量や筋力上昇に対する向上傾向がわずかですが示されています。

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