著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

意図的にリラックスすることでアイデアが生まれやすくなる

公開日: 更新日:

 アイデアをひねり出そうと頭をひねっているとき、脳の中では一体何が起こっているのか? この疑問に答える、オーストリアのグラーツ大学のフィンクらの研究(2009年)があります。

 彼らは、クリエーティブな問題を解決しようとするとき、脳がどう動くかを「EEG(脳波)」と「fMRI(機能的磁気共鳴画像法)」という2つの方法を使って調べました。その結果、EEGの研究では、新しいアイデア(あるいは独創的なアイデア)を考えているときは、脳の「前頭葉」や「頭頂葉」で、アルファ波の活動が増えることが分かりました。

 一方、fMRIの研究では、クリエーティブな課題に取り組んでいるときは、脳の「左半球」のおでこに近い部分が特に活発になり、やはりアルファ波が増えることが判明したといいます。

 脳波の中でもアルファ波と呼ばれるリズムは、リラックスしているときや目を閉じているときに強く表れることで知られています。つまり、アルファ波は創造的な思考をしているときに強くなるということ。 「リラックス=考えていない」と思われがちですが、実際にはリラックスするからこそ、ひらめきやクリエーティビティーが生まれやすいというわけです。

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