著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

ご都合主義!もどきの社会派や復讐劇はうんざり…本物のヒューマンドラマが見たい

公開日: 更新日:

 猛暑で脳みそが溶けてしまいそうだ。こういう時は何も考えず、ぼーっと楽しめるドラマが理想だが、近頃その手はめっきり少なくなった。

 今夏はやたらと「ヒューマンドラマ」を謳うものが目につくが、フタを開ければ、無理くり感動させようという作為が見え、登場人物をあえて逆境に身を置かせるなどご都合主義な展開ばかりであきれる。社会派ドラマも復讐ドラマも伏線回収も、もううんざりだ。

 そもそもヒューマンドラマとは文字通り人を描いたドラマのはずで、日常の中で登場人物の内面や心の葛藤などを丁寧に描いてこそ。なのに「心の自然な流れ」や「日常に潜むリアリティー」は置き去りにされている。内面よりも設定重視。日常よりもイベント重視で共感などできやしない。

 現在、フジテレビでは「北の国から」を再放送している。44年も前のドラマだが、今見てもまったく古びていない。何度も見たが、そのたびに新鮮な感動を覚えるのは富良野の雄大な自然とそこで暮らす黒板五郎(田中邦衛)と子供たちの生活、周りの人たちとの関係性がきちんと描かれているから。まさに、これこそがヒューマンだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松村北斗&目黒蓮の"2強"を崩すSTARTO社の若手演技派は? 男性アイドル戦国時代のカオス

  2. 2

    森香澄はピアニストを夢見て練習に打ち込むも、1浪して東京女子大現代教養学部へ…高校は都立新宿

  3. 3

    森香澄には「あざとかわいい」にとどまらない「主役体質」の素質アリ

  4. 4

    キオクシア株は「高値の花」…2期連続過去最高決算で時価総額40兆円も、個人投資家比率わずか5%

  5. 5

    渋野日向子に「全米女子プロ」逆転出場の道…勝みなみと3年連続タッグでツアー唯一のダブルス戦V狙う

  1. 6

    生田斗真の活躍を見て育った弟・竜聖は川崎の公立中学から中大法→フジテレビへ

  2. 7

    佐々木朗希の選手会脱退が若手逸材に飛び火 「電通が動いているんじゃないか」と広がった疑心暗鬼

  3. 8

    ナショナルズ小笠原慎之介「巨人入り」のウラ…「メジャー昇格の芽なし」の悲しい現実

  4. 9

    「ペチュニア」と「キンギョソウ」が見頃を迎えた花と緑のテーマパーク「東京ドイツ村」入場券を5組10人にプレゼント

  5. 10

    高市事務所が選挙ネット戦略で手だれに接近のナゼ…中傷動画作成・拡散のキーマン松井健氏の“意外な実績”