ドジャース大谷749日ぶり白星も、投球には「2つの大問題」…直球2キロ以上上昇も喜べず
「5イニングを投げ切ったことがいちばん。自分の課題としてカーブとスプリットを多めに投げることは決めていた。リハビリの最後の段階だったので」
大谷翔平(31=ドジャース)が、日本時間28日のレッズ戦で5回を2安打1失点に抑え、2回目の右肘手術から復帰後、初勝利。
エンゼルス時代の一昨年8月以来749日ぶりの白星で、試合後にこう言った。
復帰後最多の9奪三振をマークし、「カーブとスプリットがしっかり投げ切れれば、自分の中でフルでいけるという自信がもてる。いまのところプロセスはいいし、体の反応を見て、一試合一試合、大事に投げていきたい」と、今後に向けた手応えを得たようだ。
試合後のロバーツ監督もこう言って大谷の投球を絶賛した。
「ショウヘイの素晴らしさは、調子がいいときに4、5種類の球を操れること。だから相手打線が3巡するときには、配球を変えたり、異なる球種を使える。長いイニングを投げて欲しいときに選択肢を与えてくれるのは本当に助かるよ」
とはいえ、投手としての大谷に問題がないわけではない。ひとつは投球フォームの変化だ。ア・リーグのスカウトがこう言った。
「2度目の手術後、出力を上げようとテークバックで左肩が三塁方向に深く入り過ぎることが多く、体が横振りになっている。体の使い方がサイドスローだから、腕も横振りで、結果として肘の位置が下がるようになった。肘を痛めた投手は、できるだけ肘にかかる負担が減るような投球フォームを模索する。その結果、いまのフォームになったのでしょうが、この投げ方だとコントロールがつきづらい。制球が甘くなったり、速球やスライダーが抜けたり、引っ掛かったりすることが多いのはそのためです」
この日の球数は投手復帰後最多の87球。速球やスライダーだけでなく、ツーシームが引っ掛かってボールになるケースもあった。二回1死からは四球、暴投、四球、暴投で二、三塁のピンチを招いたほどだ。球数がかさんだのは、制球がままならなかったことが大きい。