【現地レポート】型破りな新大会は大好評、男子トーナメントのあり方に一石を投じた
近年、低迷気味の国内男子ツアーだが、型破りの大会で盛り上げているのがISPS(国際スポーツ振興協会)の半田晴久会長(74)だ。
今月も「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」(御前水GC)、「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」(北海道ブルックスCC)と、2週連続の新規大会を北海道で開催し話題を呼んだ。
注目は、ユニークな大会名だ。今回の大会も劇画のタイトルのようで分かりやすい。ネーミングに関して半田会長は、「映画の題名もそうだけど、観客を呼ぶには分かりやすくて、見に行こうという興味を持たせる名前が大切。ゴルフもそれと同じで、なんじゃこりゃ?と注目して足を運んでもらうためには、絶対にまともな名前なんかつけるか、というコンセプトでやってます(笑)」という。
面白がるだけではない。今回の2試合はプロゴルフの本質を突いた企画が目玉だった。ファンはプロに2つの「力」を求め、期待する。ひとつは、「易しいコースセッティングでいくつバーディーが取れて、どのくらいのスコアを出せるのか」という攻撃力。もうひとつは、難しいコースで見せる、プロならではの技と冷静な状況判断だ。アマチュアには到底真似のできない高度な争いを見せようというのが、2大会の趣旨だった。