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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

インド、中国、ロシアが急接近…世界貿易に「変化のサイン」 アフリカ関連株も見逃せない

公開日: 更新日:

 インドのモディ首相が実務訪問賓客として今週29~30日に来日する。29日に石破茂首相と会談し、インドに今後10年間で10兆円の民間投資を行う目標を打ち出す方針。両首脳は、半導体やAI、医薬品といった分野での協力強化のため「経済安全保障イニシアチブ」という新たな枠組みの創設で合意する見通しである。

 モディ首相は訪日に先立ち、今月19日、中国の王毅外交部長と会談。モディ首相は王外交部長に「上海協力機構(SCO)首脳会議に出席し、習主席と会談することに非常に期待している」と述べた。さらにモディ首相は「インドと中国はライバルではなくパートナーである」と強調、「双方は交流を強化し、相互理解を深め、協力分野を拡大すべきだ」と語った。

 インドのジャイシャンカル外相とロシアのラブロフ外相は8月21日、モスクワで会談し、貿易関係の強化で合意。ロシア産原油購入を巡りインドに高率関税を課すトランプ米政権の影響は見られない。

 ジャイシャンカル外相は、両国は第2次世界大戦以降、世界の主要国の中でも最も安定した関係にあるとし「医薬品、農業、繊維などの分野におけるインドの対ロシア輸出拡大は、現在の不均衡の是正に確実に役立つ」との認識を示した。

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