警察不祥事「稲葉事件」 映画化は白石監督からの“挑戦状”

映画人としての挑戦を語った白石和彌監督（Ｃ）日刊ゲンダイ

　その綾野剛も、見た目の再現度を高めるべく１０キロ以上の体重増減を含む体当たりの役づくりで応えたという。

「主人公は柔道家でもあるので、格闘家特有の餃子耳（寝技の繰り返しで腫れ上がった状態）をどう再現するか考えていたんですが、綾野くんは医者と相談してヒアルロン酸か何かを耳に打って実際に変形させようとしてた（笑い）。さすがに特殊メークにしてもらいましたけどね」

　稲葉氏はもちろん関係者の多くが存命で、それどころかいまだ北海道警に多数在籍しているといわれる現在進行形の事件。映画化にあたっては、周囲から心配の声が集まったという。

「道警は、今更つっつくなよと思っているでしょうね。でも今のところ何も言われていないです。今度北海道キャンペーンに行くんで、道警含め大勢に見てもらいたいですね」

　映画の公開を前に、戦々恐々としている警官も多い？