著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

芸能界も驚いた 成宮寛貴の電撃引退に“写と文”の威力痛感

公開日: 更新日:

「ペンは剣より強し」

 今年ほどこの言葉を思い出し、痛感した年はなかった。しかも、ペンにカメラも加わり威力を増している。ベッキーに始まった一連の不倫報道。文と写真で真実を追求した。仕事を失う人もいれば、知事の座を追われる人もいた。メディアの世界で今年の漢字一字を選べば「写」だろうか――。

「FRIDAY」が報じた成宮寛貴(34)の“薬物疑惑”も「写」と「文」の最強コンビだった。男女の熱愛と違い、犯罪疑惑。絶対的な確証がなければ掲載に踏み切れない。さらには掲載後の相手の出方も読む。

 第1弾の後、成宮サイドは「事実無根。法的措置を取る」と強く抗議に出た。これも想定内のように「FRIDAY」は第2弾を用意していた。友人と成宮が交わした薬物使用をにおわすような音声テープの中身を掲載した。清原和博野球選手もASKA容疑者も週刊誌の疑惑報道から逮捕に至ったこともあり、世間の風潮は「成宮も怪しい」という方向に傾いていた。

 身の潔白を晴らすべく、成宮は尿検査を実施。「陰性」と回答したが、公的機関の検査ではないこともあり、薬物を完全に打ち消すだけの説得力はなかった。不利になる成宮。それが突然の「芸能界引退」発表。その理由は「セクシュアリティーな部分などプライバシーの暴露に耐えられない」というものだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態