ドクターXで存在感 “逆輸入俳優”矢野浩二にブレーク萌芽

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「ドクターX」(テレビ朝日系)が15日も20.5%と8週連続で20%台をキープし、今年の民放の連ドラのナンバーワンの座をほぼ手中にした。

 今週は中国の財閥を率いる夫婦が登場、米倉涼子演じる大門未知子がその妻を手術する話で、中国人の夫役を演じる俳優が注目を集めた。日本人ながら、流暢に中国語を話すこの俳優は矢野浩二(46)。ネットでは「どんな人だ?」と……。

 矢野は2000年に中国に移って俳優業を。中国語を身につけ、ドラマで日本人の悪役を続けているうちに仕事が増えて「中国でもっとも有名な日本人」といわれるまでになった人物。今年からは米倉らが所属するオスカープロモーションと契約し、“逆輸入俳優”として活動を続けているが、中国語を話す役なら右に出るものなしだから、結構、使いでがありそうだ。

 作家の松野大介氏が言う。

「主演女優とセットで連ドラに出演するのはよくある話ですが、今回はまさにハマリ役。視聴者に存在感ある演技を見せることができました。爆買いが下火になったとはいえ、中国人も日本人もお互いの国に興味が薄れたわけではなく、中国がドラマのテーマになることは減ることはない。その意味で、中国語を話せる俳優は貴重な存在。重宝される機会が増えそうです。今は中国人が日本の医療にものすごく興味を持っているから、矢野が出演する医療ドラマなら中国人も間違いなく見る。完全パッケージで中国にコンテンツを売ったら、受けるかもしれません」

 来週は最終回で、矢野は続けて出演するもよう。もしかして「ドクターX」の中国進出戦略だったりして。

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