没後20年で脚光 “異能の映画人”伊丹十三が持つ7つの顔

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●エッセイスト

「北京の55日」出演のため長期滞在した欧州での日々をつづったエッセー「ヨーロッパ退屈日記」(命名は山口瞳)が特に有名。パスタの“アル・デンテ”という言葉を紹介したのはこの本だ。また、「なんですよ」「あるわけね」「なのだな」といった“語り言葉”は、伊丹が切り開いたスタイル。

●テレビマン

 71年に「遠くへ行きたい」に出演したのをきっかけに、テレビ制作に目覚める。「天皇の世紀」「欧州から愛をこめて」など、歴史をテーマに、再現ドラマなどを駆使した異色のドキュメンタリーを多く残す。

●CM作家

 自ら出演して、カメラ目線で語るCMスタイルを確立。俳優、エッセイスト、両方の才能の集大成だ。父の故郷で、自らも高校時代を過ごした松山の銘菓「一六タルト」のCMで知り合った一六本舗の宣伝担当・玉置泰氏(現社長)は、後にプロデューサーとして伊丹の映画作りを支える。

●元祖イクメン

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