師匠が「ネタ全部忘れてええ」 桂吉弥さん初稽古の衝撃

公開日: 更新日:

 そのころは携帯電話も持ってないですし、直後は大混乱で師匠に連絡するどころやない。電話を差し上げたのは1週間ほど経ってからです。そしたら開口一番、「生きてたんか。絶対死んだと思とった」……。まあ、師匠らしいですわ。

 それやこれやで結局、尼崎市の米朝師匠のご自宅にお伺いしたのは3月1日。兄弟子のあさ吉兄さんが先におりまして、2人で掃除、台所の手伝い、運転手にカバン持ち。その合間に兄さんと交互に、自転車で10分ほどの師匠の自宅で稽古つけてもらう。そんな生活が約3年ほど。その間、師匠には10作、丁寧に教えていただきました。

 最初の稽古の日は忘れません。「得意なネタなんや」と聞かれ、「道具屋」です、いうて演じたんです。そうしたら1分もせんうちに「わかったわかった。他に何できるん?」。てっきり褒めてもらえると思い込み、「つる」「隣の桜」……と挙げましたら、「それ、全部忘れてええ。俺が一から教えたる。忠実に覚えなさい」と。

 次から、て・に・を・は、に始まり、アクセントやイントネーションまでまさに“イロハのイ”からミッチリ、特訓ですわ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「24時間テレビ」SixTONES起用もマラソン募金額46%減で“旧ジャニーズ一極集中”は終焉へ

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  4. 4

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由

  5. 5

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  1. 6

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  2. 7

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  3. 8

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  4. 9

    女優・烏丸せつこさんは郷里の滋賀に引っ越し、2歳下のダンナさんとラブラブ生活

  5. 10

    (2)「おニャン子クラブ」の二の舞いを回避した「順位付け」という競争原理はグループを飛躍的に活性化させた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐