祖母と留学経験が後押し ジェロが演歌歌手を決意するまで

公開日: 更新日:

■デビューは亡くなったおばあちゃんからのプレゼント

 そのころ歌っていたのは山川豊さんの「アメリカ橋」や新沼謙治さんの「津軽恋女」。NHKの「のど自慢」に出場して合格もしました。スカウトは大阪で開かれた大会で準優勝した時。今のレコード会社の人から「次にどこかの大会で歌う予定はありますか」という連絡があって、その大会で優勝できたんです。それから2年間ほど、大学で専攻していたコンピューターエンジニアの仕事などをしながら、ボーカルトレーニングを続けました。

 実はデビューが決まる3カ月前におばあちゃんが亡くなりました。だから、デビューはおばあちゃんからのプレゼントだと思っています。

 2年間、焦りはあったけど、学んだことも大きかった。それまでは独学で「うまく歌う」ことしか考えていませんでしたが、人の心に届く歌を歌うには、歌詞の意味を深く理解した上で気持ちを込めて歌うことだと知りました。だから、プロの歌は素晴らしいし、僕の心にも届いていたんだと分かったんです。


 そのころの服装はヒップホップスタイルです。ただ歌うだけじゃなく、自分らしくステージに立って歌いたいっていう気持ちが強かったし、こういうルックスを見て、演歌に興味がなかった若い人が「ジェロなら聴いてみよう」と思ってくれれば、うれしいなと思ったんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する