好調「CRISIS」も フジのヒットは関テレ制作という皮肉

公開日: 更新日:

 4月スタートの春ドラマで、好調な滑り出しとなったのがフジテレビ系「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(火曜21時)だ。俳優の小栗旬(34)と西島秀俊(46)がタッグを組んだ刑事モノなのだが、18日放送の第2話が平均視聴率11.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)をマーク。初回の平均視聴率13.9%に続き、10%台をキープした。

 実はこのドラマ、厳密に言うと、フジテレビではなく、系列の関西テレビの制作。前クールでは、元SMAPの草彅剛が主演した「嘘の戦争」も作り、高視聴率を連発した。昨年、ほとんど話題になることがなかったフジのドラマだったが、唯一「面白かった」と評判だった「僕のヤバイ妻」も実は関テレ制作だ。

■“エグイ路線”でヒットの法則を確立

「関テレでは『僕のヤバイ妻』などの“エグイ路線”でヒットの法則を確立しつつあります。フジ制作のドラマは“恋愛の王道”という過去の成功体験から抜け切れていない。同じ恋愛モノでも、TBS『逃げ恥』や日テレ『タラレバ娘』などは、契約結婚やアラサーのグダグダなどを描いていて、切り口が新しい。いつまでも過去を引きずり、キャスティングに頼ったドラマ作りをしていては、視聴者に飽きられるのは当たり前です」(元NHK放送文化研究所主任研究員で次世代メディア研究所代表の鈴木祐司氏)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」