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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

神無月が欲しがる モノマネ芸への賞賛拍手より大事なモノ

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 高校の頃には地元のローカル番組「5時SATマガジン」(中京テレビ)に出演。「月の家円鏡VS田中邦衛、レフェリー江川卓」といった変化球のモノマネで活躍していた。ゲストに訪れ、それを見た渡辺正行が「キミ、ホントに素人?」と驚いたという。

 上京すると、ショーパブなどで修業を積んだ後、東京のお笑い芸人の登竜門である「ラ・ママ新人コント大会」に出場した。主催しているのは、素人時代に認めてくれた渡辺正行だ。

「コーラスライン」と呼ばれる、面白くなかったら観客が手を挙げ、それが一定人数になると強制終了という厳しいコーナーに出演。「手が挙がらないためにはどうしたらいいか?」と考え抜いた末、「まずはツカミから、いいものを惜しみなく出し、オチはどうだっていい」という出オチスタイルが出来上がった。

 渡辺からは「今は100%モノマネかもしれないけど、それを削っていって、50%くらいモノマネで、あとの半分はトークやギャグで笑わせられるようになれば、もっとモノマネが活きてくる」(oricon ME「ORICON NEWS」17年7月10日)とアドバイスを受けた。

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