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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

とろサーモン久保田の凄み マイナス思考と底辺生活の経験

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「『M―1』は作品じゃ勝てない。生きざまで勝て」(久保田かずのぶフジテレビ「めちゃ×2イケてるッ!」2月3日)

「M―1グランプリ」(テレビ朝日)決勝で共に戦ったジャルジャルと、とろサーモン。ジャルジャルは松本人志から最高得点を獲得するなど一部でそのネタの完成度が高く評価されたが、結果は6位。優勝したとろサーモンの久保田かずのぶ(38=写真右)がジャルジャルに言い放った言葉を今週は取り上げたい。

 久保田といえば、まさにその生きざま――クズっぷりが注目される芸人だ。それは、芸人への第一歩を踏み出したときから発揮された。受験すれば、ほぼ全員が合格するという吉本興業の養成所「NSC」の入試に落ちたのだ。面接で目立とうとして他の受験者への質問にボケで答えたためだった。そのため、相方の村田秀亮(同左)より1年遅れてNSCに入ることになってしまった。

 その相方にはツイッターで他人になりすまして、悪口を書くという暴挙を繰り返す。また、妻(現在は離婚)の財布からお金を抜いて、警察沙汰になったり、その妻をガールズバーで働かせたりもし、最終的に久保田が寝ている部屋にバルサンをたかれて殺されかけたほど。

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