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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

なぜ慕われる? 内村光良は若手の刺激がネタ作りの原動力

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「(若手のネタを)見てるうちに作ってみたいなって」(内村光良日本テレビ「UWASAのネタ」1月6日放送)

 約9年ぶりにテレビの前でネタを披露した内村光良(53)。実はそのネタは昨年10月に開催された単独ライブ「内村文化祭 ’17秋空」用に作ったものだ。これだけ大御所になったにもかかわらず、どうして新作を作り続けるのか尋ねられた内村が答えた言葉を今週は取り上げたい。

 内村は現在「内村てらす」(日本テレビ)や「にちようチャップリン」(テレビ東京)のMCなどで若手のネタを見る機会が多くなっている。それに刺激を受けたと言うのだ。

 内村といえば、昨年末には「紅白歌合戦」(NHK)の“総合司会”として、本人が「総合ってなにかね?」とこぼすほど獅子奮迅の活躍。コントキャラに扮し、ミニコントをやったかと思えば、欅坂46と「不協和音」を踊った。もはや、お笑い芸人として最高峰にいると言っても過言ではないだろう。

 若手に慕われ、多くの芸人が内村のようになりたいと思っている。また、共演するとみんな「やりやすい」と口をそろえる。いわば、芸人のリーダーのような存在だ。だが、恐らく20年前はそんなふうになるなんて誰も想像していなかったに違いない。今でこそ、若手を優しく包み込んでくれる先輩というイメージだが、かつてはそうではなかった。

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