著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

標的は「西郷どん」か 池上彰“現代史番組”のお手並み拝見

公開日: 更新日:

 こじるりはすっかり池上のお気に入り。選挙特番だけでなく、この番組でも共演。いずれホラン千秋のようにニュースでもやりそうな勢いだ。

 学校では歴史の授業は過去から遡ってやるため幕末あたりで終わってしまい、あとは各自読んでおくように、となることが多かった。それをテレビでやる意味はある。「平安京」や「関ケ原の戦い」もいいが、「現代史」を教えることの方がよっぽど重要かもしれない。日曜20時のだんらんの時間にこういう番組をぶつけるテレ東、好きだなあ。

 この時間帯は日テレの「イッテQ」の独り勝ちだが、テレ東の狙いはNHK大河「西郷どん」ではないか。これまでにも何度も何度もドラマ化されてきた西郷隆盛を主役とした幕末が舞台の「西郷どん」対池上彰「現代史」。朝ドラ「半分、青い。」だってヒロインの生まれた71年からスタートしている。いつまでも戦争や女の一代記という時代でもない。大して興味もないくせに戦争を描くと、前作の朝ドラ「わろてんか」みたいなことになる。

 小渕官房長官が「平成」と新元号を出したのはつい昨日のことのようだが、あれから30年。見ないことにしてきた昭和と平成の歴史をいまこそ学ぶときだと思う。有働由美子というジャーナリストの強力なライバルも出現、池上さんのお手並み拝見!

【連載】桧山珠美 あれもこれも言わせて

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