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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

相方を絶対的に信頼 日村勇紀は"おもちゃ”にされる天才肌

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「もっと人生トータルで考えてみろって。人間なんて2パターンしかないんだ。おもちゃにする側と、おもちゃにされる側」(日村勇紀テレビ東京「青春高校3年C組」5月4日放送)

 “理想のクラス”をつくると集められた生徒たち。この日は“ホームルーム”が開かれ、ある男子生徒が、ある女子生徒から、ずっとイジられ“おもちゃ”にされていることが議題にあがった。その男子生徒に、“担任”のひとりであるバナナマン・日村勇紀(45)が放った言葉を今週は取り上げたい。

 続けて日村は「おまえ、される側じゃないか! 俺もそうなんだよ。俺も設楽という男におもちゃにされてるんだよ。いいんだよ、それで!」と熱弁を振るった。

「『桃太郎』の劇で日村さんの配役を想像すると、桃太郎、犬、猿、キジ、鬼、おじいさん、おばあさん、大きな桃に至るまですべての配役にしっくりくる」

 これは、バナナマンのラジオ番組「バナナムーンGOLD」(TBSラジオ)に寄せられた投稿だが、“プレーヤー”日村の天才性をよく表すものだ。日村は自分で何かを創作するより、何かを与えられたら、どんなものでも何倍にも面白くすることができる生粋のプレーヤー気質だ。

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