著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

「飲んで元気だせよ」と差し出された郷愁誘う“プラッシー”

公開日: 更新日:

 RCサクセション一行は、いったんツアーに出かけると1週間以上は東京に戻れない。メンバーやスタッフ、舞台監督、音響、照明、ローディー(楽器の手配)も含めれば、総勢二十数人。片岡さんも衣装係としてツアーに同行していた。ライブ後の食事は、家族だんらんのような雰囲気だったという。

「ツアーの食事会の席では、清志郎さんはビールでした。食事が終わると、サックスの梅津和時さんや片山広明さんらはジャズの店に出かけるのですが、清志郎さんやチャボさん(仲井戸麗市)、リンコさん(小林和生)らはホテルへと戻り、清志郎さんの部屋で当日のライブの録画を静かに、しつこく(笑い)見るのが夜の過ごし方でした。時にはスタッフも見にきて、いろいろ意見を交わすこともありました。各自の飲み物がなくなると、清志郎さんは部屋に置かれた冷蔵庫からお酒を取り出し、『遠慮せずに飲みたまえ』なんて面白い言い方で、よくごちそうしていました。別に威張って言っているのではなく、わざとふざけて相手に気を使わせないようにする彼なりの配慮でした」

 片岡さんも飲み物をもらったことがある。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾