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片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

お決まりの「愛しあってるかい?」に込められた深い意味

公開日: 更新日:

 5月2日の清志郎の命日には、今年もファン有志らのイベントが開催された。

 早いもので、彼が58歳で世を去ってから9年の歳月が流れた。

 そんなロックスターには、ステージ上でお決まりのフレーズがあった。代表例が「愛しあってるかい?」だ。

「清志郎さんはライブの終盤になると、必ず観客にそう問いかけていました。もともとは、敬愛するオーティス・レディングがライブの合間に観客に投げかけた『Weallloveeachother,don’twe?』からきているみたいです。モンタレー・ポップ・フェスティバル(1967年)の映画を見た際、字幕に『愛しあってるかい?』と出ていたそうです。それにいたく感動したと語ってますね」

 清志郎のお気に入りのフレーズは、81年に「愛しあってるかい」(宝島社から改訂復刻)という書籍のタイトルにも使用された。

 同書で仲井戸麗市(愛称チャボ)は、「清志郎の『愛しあってるかい』は仲良くしよう、手をつなごう、なんてのとはまるで違う。(中略)清志郎は『愛しあってるかい』をやめて『好きかい』とかなんとかってゆう変え方はきっとしないと思う。他の一言ではいえない、ヤツのポリシーがこの中にあるからだ」と意味を説明している。

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