若者の夢につけ入り商売…ブラック化するTVと芸能界の末路

公開日: 更新日:

 ダウンタウン松本人志が「バラエティはいよいよ大変だ」とツイートしたのは昨年の11月だったが、その通りの展開になってきている。

「でもさ、テレビで腹痛いぐらい笑わせたいやん」と松本は続けたが、とんねるずがやっていたような暴走はほとんどがセクハラ、パワハラだろう。石橋のネタには、LGBT(性的少数者)を嘲笑しているといった批判もあったが、これらのほかにコンプライアンス問題もあり、日本の芸人やお笑いタレントが笑いにしていたようなネタはもう立ち行かない。ナイナイらが出演していた「めちゃイケ」の終了も時代の趨勢だったのだろう。

 昔はドリフの「8時だョ!全員集合」のコントに銭湯が出てきて、裸の女のおっぱいがお茶の間に流れていた。制作側からすれば、視聴率を稼ぐための安直な手だったが、今同じようにおっぱいを露出させる局はない。世論を恐れ、スポンサーを恐れ、及び腰なのだ。

 元来バラエティーなどテレビでよくある「突撃」とか「ハプニング」というのは、全部がヤラセである。偶然というのは、あり得ない。そういう場面が現にあるじゃないか、と聞かれることもある。種明かしをすれば、偶然かのように演出しているに過ぎないのだ。「アポなし」も、アポなしという演出に過ぎない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い