大坂なおみフィーバーのいま必見「ボルグ/マッケンロー」

公開日: 更新日:

 テニス界最大の大会である全米オープンの女子シングルスは大坂なおみ(20)が“女王”セリーナ・ウィリアムズ(36)を破り初優勝を飾った。4大大会(グランドスラム)シングルス制覇は日本テニス史上初の快挙。試合はセリーナが審判への抗議や暴言だけでなくラケットを破壊するなど大荒れ。冷静にゲームを運んだ大坂とのメンタルの差が勝敗を分けたが、テニスはまさにメンタルスポーツであることを突きつける映画が公開中だ。80年代のテニスシーンを描いた映画「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」。華やかな大会の表舞台からは想像できないトップ選手の内面をえぐる衝撃的な内容が話題となっている。

 往年のテニスファンにとっては語り草というべき「テニス史上最高の名勝負」こと1980年のウィンブルドン決勝戦。5連覇を狙う王者ビヨン・ボルグと、若く破天荒なジョン・マッケンローの2人は、「氷と炎」といわれるほど対照的なキャラクターだった。当時のマスコミも面白おかしく書き立てていたが、実は2人が似た者同士だったと映画は指摘する。

「冷徹なマシンなどと言われていたボルグですが、じつは王座を奪われる恐怖に悩まされていたそうです。験担ぎの“ルーティン”も、車のシートの素材にケチをつけるなど病的なまでにエスカレート、劇中ではほとんど神経症のようになっていく様子が描かれておりショッキングです。一方のマッケンローも、親友らに去られ独りぼっちで戦っていた。世界を敵に回すかのような悪童ぶりの裏にはさまざまな苦しみもあったというわけです。あまりに孤独すぎた彼らの実情を、ドキュメンタリー出身のヤヌス・メッツ監督が、胃が痛むような心情描写を重ねて見せてきます」(映画批評家の前田有一氏)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    活動終了「嵐」メンバー「消える人」と「生き残る人」…“一番先行きが厳しい”のは?

  2. 2

    Netflixで話題「古畑任三郎」 伝説の神回《動機の鑑定》に描かれる古美術界のリアリティーに迫る

  3. 3

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  4. 4

    メジャー屈指の不人気球団が佐々木麟太郎を指名…“銭ゲバ”マーリンズの黒歴史

  5. 5

    ビートルズよりもストーンズよりもすごいバンド、ラトルズ!

  1. 6

    女性を巡る愛憎より友情が勝った永遠のバディー

  2. 7

    “スジ悪”すぎる副首都法案のボロが露呈…国会審議で維新の「大阪ありき」に集中砲火

  3. 8

    48年ぶり映画出演の由美かおるさんが語る 人生が変わった瞬間「11PM」「水戸黄門」エピソード

  4. 9

    はつらつプレーで4人に音楽の喜びを取り戻させた陰のMVP

  5. 10

    木原稔官房長官「国会会期延長必要ない」が波紋呼び修正…失言連発で“調整役”として機能せず