著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

優しい大家さんはガンコ婆に 実体験を巧みに詞をアレンジ

公開日: 更新日:

――家をお貸し致します時には勉強をされますやうには充分申し上げました。1年後に栗原さん(清志郎)を紹介されまして(中略)交流練習が夜半まで数回勇ましく音楽業とは申せ驚き入りました。

「“栗原さん”が来てから騒音が出始めたのですね。この実体験をもとにし、のちにレコード化されたのが『恐るべきジェネレーションの違い(Oh,Ya!)』(82年)という曲。清志郎さんは、大家の言うこともわかるが、僕には僕の生活がある、と。『頭を黒くして仲間に入ればいいのに』と歌っています(笑い)」

 ただ、リンコによると、「大家さんは優しいおばあちゃん。孫のように接してくれた、とてもいい人」だったという。

 大家さんのお願いはこう続く。

――私だけなれば我慢も出来ますなれど、近所から申し入れを受けました。近時に至って役場よりきびしく家主故と注意も入りました。私も止めるやうに行きましたが、そのたびに起き出て行くのも全く迷惑になりました。

「こんないい人を、詞世界では意固地で頑固な大家に仕立ててしまった(笑い)」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  1. 6

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  2. 7

    京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

  3. 8

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  4. 9

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  5. 10

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上