著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

要潤に大谷亮平…掛け持ちではなく二股三股俳優と呼びたい

公開日: 更新日:

 次に主役級。「SUITS」と「主婦カツ!」の鈴木保奈美。20年ぶりに仕事に挑むアラフィフの専業主婦と法律事務所の才色兼備な所長を演じ分ける。保奈美がこんなに働くのは夫・石橋貴明が仕事激減のためかとうがって見てしまう。その意味で「主婦カツ!」はリアリティーがあっていい。「中学聖日記」ではバイセクシュアルの吉田羊はWOWOWの連続ドラマW「コールドケース2」では未解決事件を担当する捜査1課警部。どちらも肩で風を切って歩くタイプで混乱する。シリアスな恋愛ドラマ「大恋愛」でヒロイン戸田恵梨香の相手役を演じるムロツヨシは「今日から俺は!!」では武田鉄矢に憧れている教師役で笑いをとる。「大恋愛」の作家も悪くはないが、ムロは「俺は」のコメディーが落ち着く。

 大活躍は黒木瞳。「黄昏流星群」では佐々木蔵之介と大人の恋愛を満喫していると思ったら「駐在刑事」では元警視庁捜査2課の理事官、WOWOW「パンドラⅣ~AI戦争~」では医師会会長と三股をかけている。

“掛け持ち”というと引っ張りだこのイメージもあるので今後は“二股俳優”“三股俳優”と呼びたい。それにしても、同じ俳優に仕事が集中するのはなぜか。制作側が俳優の発掘を怠っているからかも。お茶っ引きにも仕事を分けてやって!

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