黒田福美さん 今は亡き韓国フォーク界の巨匠が遺した一枚

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 ミステリーやサスペンスで幅広い役柄をこなす黒田福美さん(62)はエッセイスト、翻訳家、作家としても活躍。そして、芸能界きっての韓国通としても知られる彼女の大切な一枚はやはり、韓国につながるものだった。

  ◇  ◇  ◇

 この写真は1995年に起きた阪神・淡路大震災後の11月、被災した神戸市長田区で開催されたチャリティーコンサートでの一幕です。ギターを弾いて歌っているのは、このコンサートのために韓国から駆けつけてくださったチョ・ドンジンさん。79年のデビュー以来、韓国フォーク界のパイオニアであり巨匠として名を馳せた方です。その歌詞の美しさから「吟遊詩人」とも呼ばれました。

 私が長年、日韓のことをやっていて、誰からも理解されない時に、すごく慰められて愛していた曲を歌っていたのがドンジンさんなんです。そんな歌を長田区の皆さんにも届けたいと思いました。

 他には、この年に発表した「清河への道」が「筑紫哲也NEWS23」のエンディングテーマ曲となって話題になっていた新井英一さん。ミュージシャンで、今や俳優としても活躍されている白竜さんらが参加してくださいました。長田区は在日の方が多い地域だったので、馴染みのある方をお呼びしたく、お声がけさせていただきました。

 それまで、このお2人とは面識がなかったので、事務所を通してお願いすると、すぐに、ご快諾くださいました。
 

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