素人丸出しの私にとんねるずタカさんはよくしてくれた

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「あなたがやらないから、いつまでも始まらないじゃない! どれだけ皆に迷惑かけているか、分かっているの?」

 そこで改めてメンバーたちの顔、いつも現場にいる音声さんや照明さん、技術スタッフの姿が思い浮かぶ。シャイで黙々と働く彼らが大好きだ。

 さゆりちゃんと私は、何か大きな仕事になるとスタッフに呼ばれ、「新田と国生が代表して挨拶して」「おまえらが後輩たちの面倒を見ないと」と言われたものだ。おニャン子にリーダーはいなかったけれど、あれだけの大所帯だけに、誰かがまとめないと進まない。人に何か言うのが苦手な私が、密かに後輩の指導から自主辞退する一方で、姉御肌のさゆりちゃんは本領発揮だ。この時は、きちんと仕事をしようとしている人たちの足を引っ張る私が許せなかったのだろう。私もそれは望んでいない。

「そうだね」

 何の説明もない番組スタッフへの怒りは収まらなかったけど、うなずいて私は立ち上がった。

 さゆりちゃんとは性格、価値観、環境も合うところが全くない。同じなのは正義感が強く、曲がったことが嫌いなとこくらいだ。まさに水と油。だけど、思いっきり振れば一瞬混ざる。ドレッシングみたいに。まさにこのときがそうだ。 =つづく

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