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青山佳裕

1954年、東京生まれ。美空ひばりの時代から取材歴40年。現在も週刊誌などで活躍するベテラン直撃記者。

カラオケご一緒に…ドン底の華原朋美に感じた気立ての良さ

公開日: 更新日:

 篠原涼子の「恋しさとせつなさと心強さと」の大ヒットが、小室時代の幕開けだった。平成6(1994)年7月にリリースされた当初は、こんな声がマスコミ内にはあった。

「すごい再生工場だなあ」

 当時、篠原はアイドルグループの東京パフォーマンスドールのメンバーにして、バラエティーやドラマにも出演していたものの、いまひとつパッとしないでいた。それが小室哲哉のプロデュースで返り咲くどころか、それ以上の売れ方をしたのである。

 小室はtrf、globeのメンバーとしてグループを牽引するほか、プロデューサーとしてダウンタウン浜田雅功に提供した「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント」がダブルミリオンを売り上げ、さらに紅白出場と、時代の寵児になっていく。

 そして、安室奈美恵のミリオンヒット連発をお膳立て。「Body Feels EXIT」を皮切りに安室は売れに売れ、小室の通帳は「0」が並びすぎて、記帳できなかったそうだ。

 この小室ファミリー、再生工場でいくつものグループや歌手が売れていくなか、小室は私生活でも騒がれていく。そこに浮上したのが華原朋美であった。中山美穂工藤静香に憧れて芸能界を目指し、大好きな渋谷の吉野家でのアルバイト中にスカウトされてタレントに。遠峯ありさの芸名でアイドルを始めたが、鳴かず飛ばずのところ、小室と出会い、一気に花開いた。

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