"子連れ再婚"のイメージ払拭 宮沢りえと竹内結子の共通点

公開日: 更新日:

 この直後に2人の子供を持つ小倉優子(35)が40代歯科医師とのスピード再婚を発表し、世間の反応はおおむね好意的だった。

 さて、冒頭の竹内の再婚話に戻ろう。竹内が先輩女優の宮沢に影響を受けて再婚を急いだとも思えない。ただ、年下の中林との10年近い交際期間中に“子連れ再婚”に対する世間の捉え方が変化したことは何らかの追い風になったのではないだろうか。世の中が自然な形で子連れ再婚を認める環境がようやく整ってきたのかもしれない。

 子連れ再婚への理解を醸成させた宮沢と竹内は、その生きざまを比較すると、実は共通点が多いことに気付く。宮沢の再婚相手の森田は5歳年下だし、竹内の相手も4歳年下。

 また宮沢は、彼女が19歳のときに貴乃花と婚約を発表し、本気で相撲部屋のおかみを目指した時期もあった。

 一方の竹内も、2005年に歌舞伎役者の中村獅童と結婚し、こちらも梨園の妻になることを志した。2人とも一度はせっかく築き上げた女優生命を伝統文化に捧げようとした。

 さらに2人とも、離婚の際は子供の親権をめぐって元夫と激しく揉めた。そんな、ソックリな生き方をする2人だが、なぜか女優として“接点”はない。あたかも共演を避け合うかのように、すれ違ってきた。

 子連れ再婚にスポットライトを当てた2人に、成熟した実力派女優として、いつか演を競い合ってもらいたいものだ。

(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ